うつ・不安集中治療プログラム| 柏駅前なかやまメンタルクリニック| 心療内科・精神科

うつ・不安集中治療プログラム

プログラム概要1.プログラム概要

精神保健福祉士、作業療法士、公認心理師等の経験豊富な他職種のスタッフがチームを組んで行う、うつ・不安症状の治療・軽減に特化した治療プログラムです。うつ・不安症状の治療については、薬物療法に加えて、様々なリハビリテーションを行うことでより良い治療効果を生むとされています。次に、うつや不安症状の回復には生活リズムを整えることが必要です。そのためには日中に活動に取り組むことが必要です。また、個人での図書館通いや、友人と会うことなどでリハビリを行う方がいますが、適度な対人ストレスを受けにくい環境であって、実際の効果は思ったほど上がらず、ストレスがかかると、再発・再燃にいたってしまうケースが数多く見受けられます。うつや不安症状の再発予防に関する知識や対人的なスキル(認知行動療法等)を身につけることが必要不可欠です。

時間割2.時間割



曜日/時間 月(場所 受付:5F 会場:ネモト第3ビル)
水(場所 受付:5F 会場:ネモト第3ビル)
金(場所 受付:5F 会場:ネモト第3ビル)
金(場所 6F)
10:30~
※月・水曜日初回オリエンテーションの方は10時から行います。
心理教育
うつ・不安症状の改善には、病気に関連する知識を獲得することが必要不可欠です。全国各地で様々な講演等を行っている精神保健福祉士による、うつや不安に関連する様々な話を聞くことができます。

リラクゼーション・ヨガ
厚生労働省の”総合医療”というwebサイトにも掲載されているように、医療機関におけるヨガの効能は世界中で論文などにより実践されています。専門のトレーニングを受けた経験豊富な講師による指導で、自律神経のバランスを整え、うつ症状、不安症状の改善を図っていきます。
入門!認知行動療法
うつ・不安症状に対して、国際的に効果的とされている認知行動療法の入門編です。専門のトレーニングを受けた公認心理師が行います。うつや不安のメカニズムや治療方法について学び、またうつや不安症状に効果的とされている「行動活性化」を主として、また第二世代・第三世代の認知行動療法のアプローチも取り入れつつ、プログラムを進めていきます。

ボディ・マインド・リラクゼーション(運動療法①)
国際的にうつや不安症状の低減には適度な運動が必要であるとされています。トレーニングジムのパーソナルトレーナーも行っている講師の指導で、ストレッチやエクササイズ、呼吸法などを行います。その効果はⅡステップ法と呼ばれる形式で測定していきます。
マインドフルネス
マサチューセッツ大学で開発された『ストレス低減プログラム』で行われている、マインドフルネス瞑想に取り組んでいきます。自身の現在の状態に注意を向ける、意識を傾けることを通して自分の状態に気づく力を培っていく心のエクササイズです。自身に対する気付きの力(洞察力)、ストレス耐性、自己肯定感の向上その他さまざまな効果が期待できます。しかし、これらの効果を期待せずに取り組むという向き合い方など、書籍を読むことでは習得が難しいという側面もあります。それらを分かりやすく解説し、質問に答えながら、具体的には着座の姿勢で呼吸その他に注意を向けたり、仰臥で身体に注意を向けるボディスキャンなどを組み合わせて練習をしています。
【作業療法】
手と頭を動かし、物を作ることにより、「物を作る喜びを感じ、気分が改善する」「行動が活性化し意欲が高まる」「集中力が高まる」「不安感が軽減する」などの効果を得られることが多くの研究で実証されています。
うつや不安症状は、気分や自律神経の乱れに加え、集中力や持続力といった認知機能を低減させます。認知機能の改善には薬物療法だけでは不十分であるため、専門の作業療法士による、ものづくりなどを行って集中力や持続力などの向上を図っていきます。また、作業を行うだけではなく適度にストレッチなどを行い、活動と休息のバランスに関してもアプローチをしていきます。
12:30~ お昼休み
13:30~ 呼吸・姿勢改善トレーニング
うつ症状や不安症状が続くと、猫背になったり呼吸が浅くなったりする等、呼吸や姿勢に様々な問題が生じることがあります。研修を受けた講師により、呼吸・姿勢改善のための講義やストレッチ、横隔膜を使った呼吸のトレーニング等を行います。

個別面談
ベテランの精神保健福祉士による個別面談を行います。
現在悩んでいる症状や、症状が回復した後の仕事復帰について等、個別に相談を行うことができます。
メタ認知トレーニング
認知行動療法のトレーニングを受けた公認心理師により、うつや不安症状を持つ方に特徴的な考え方を学び、柔軟な考え方ができるような練習をするプログラムです。パワーポイントの資料を用い、特徴的な認知の偏りを課題形式で学びます。ドイツのハンブルク大学で開発され、現在数十カ国語に翻訳され、国際的に取り組まれています。

自重トレーニング(うつ・不安症状に対する運動療法②)
有酸素運動や筋力トレーニング等で適度に汗をかくことは、うつや不安症状の低減に非常に効果的とされています。トレーニングジムのパーソナルトレーナーも行っている講師の指導で運動機能を向上させていきます。

アサーショントレーニング
アサーティブネスとは『自分の権利と他者の権利の双方を尊重すること』を基本とした、コミュニケーションのスキルのことです。ここではそれに必要な自分の伝えたいことを無理なく相手に伝える力を身に着ける方法を学んでいきます。人に何かを伝えようとする時の自分の感情や心の姿勢に目を向けて、従来の自分のコミュニケーションの癖や、その背後にある考えなどを振り返りながら、消極的すぎず、しかし攻撃的でもなく、自分の思いや考えを効果的に伝えることを練習していきます。加えて、表情や身振りなどのノンバーバルな部分にも目を向けていきます。

コアトレーニング(うつ・不安症状に対する運動療法④)
うつ病になることで運動習慣が損なわれてしまい、その結果体力の低下が生じ、更に運動しづらくなるという悪循環が生じます。米国や英国でのうつ病治療の指針では、定期的に活発な身体活動をすることが提唱されています。運動をしていくのに必要な、体幹を鍛えるためのトレーニングを指導者の下で適度な強度で行っていきます。
【やさしい太極拳】
※デイケアルーム1で行います
心身の健康の改善・維持のために「医療体術八段錦」と「二十四式太極拳」を行います。八段錦とは8つのポーズを行って、心身ともに健康な体を保ちます。24式太極拳は他の武術のように筋骨を鍛錬するのではなく、呼吸法にのっとって内面の“気”を養い、健康を保持することを目的としています。体力に自信のない方でも誰にでもできる運動です。
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