大人(成人)の発達障害外来
発達障害とは、もって生まれた発達上の個性(特性)があることで、日常生活に困難をきたす疾患です。発達障害の代表的なものとしては、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(LD)などがあげられます。
大人の発達障害外来では、これらの疾患に対して薬物療法に頼るだけでなく、認知行動療法や社会生活技能訓練(SST)を用いたリハビリテーションプログラムを行っていきます。
① 注意欠陥多動障害(ADHD)
ADHDは以下の3つの主症状を特徴とする疾患です。
治療と診断
リハビリテーションプログラム
1.注意の持続困難
2.多動性(活動性の高さ)
3.強い衝動性
| 学校や職場で | 家庭で | 人間関係 | |
|---|---|---|---|
| 多動性が原因で起こる症状 | ・会議中や仕事中、授業中に落ちつかず、ソワソワしてしまう
・貧乏ゆすり屋机を指先でたたくなどの癖が止められない |
・家事をしている時に、別の事に気を取られやすい
・おしゃべりに夢中になって家事を忘れてしまう |
・おしゃべりを始めると止まらない
・自分のことばかりしゃべってしまう |
| 衝動性が原因で起こる症状 | ・会議中(授業中)に不用意な発言をしてしまう
・周りに相談せずに、独断で重要なことを決めてしまう |
・衝動買いしてしまう
・言いたいことを我慢してイライラする |
・衝動的に人を傷つけるような発言をしてしまう
・些細なことでもつい叱責してしまう |
| 不注意が原因で起こる症状 | ・会議や仕事(授業や勉強)に集中できない
・仕事(課題)に必要なものを失くしてしまったり忘れる
・仕事(課題)の締め切りに間に合わない
・仕事(課題)を最後まで終えることが難しい
・仕事(課題)でケアレスミスがよくみられる |
・部屋が片付けられない
・外出の準備がいつも間に合わない
・家事を効率よくこなせない
・お金の管理が苦手 |
・約束の時間にいつも間に合わない
・約束を忘れてしまう
・人の話を集中して聞けない |
当院では専門医及び臨床心理士による問診や心理検査を受けていただき診断を確定します。
もしADHDであると診断された場合は、薬物療法を行うこともあります。
しかし、薬物療法だけでは症状が50%も減らないことが知られており、効果は不十分です。
このため当院では、薬物療法を受ける方も、受けない方も認知行動療法を用いた「注意欠陥多動性障害(ADHD)の方へのリハビリテーションプログラム」を受けていただくことをお勧めしています。
もしADHDであると診断された場合は、薬物療法を行うこともあります。
しかし、薬物療法だけでは症状が50%も減らないことが知られており、効果は不十分です。
このため当院では、薬物療法を受ける方も、受けない方も認知行動療法を用いた「注意欠陥多動性障害(ADHD)の方へのリハビリテーションプログラム」を受けていただくことをお勧めしています。
当プログラムでは、注意欠陥多動性障害(ADHD)の方が苦手とする
・順序立てと計画性
・注意の散漫さへの対処法
・問題に関して適応的に考える方法
・先延ばし行動への対処法
など、日常生活、職場、学校で役立つスキルを楽しみながら身に着けていきます。
・注意の散漫さへの対処法
・問題に関して適応的に考える方法
・先延ばし行動への対処法
② 自閉スペクトラム症(ASD)
自閉スペクトラム障害(ASD)とは、社会性、コミュニケーション、想像力と創造性にわたる障害で、自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などが含まれます。
具体的には、以下のような症状がよくみられます。
治療と診断
リハビリテーションプログラム
具体的には、以下のような症状がよくみられます。
A.コミュニケーションが苦手
1.人との上手な距離の取り方がわからず、相手にひかれてしまう
2.人の表情を読んだり、場の空気がわからず浮いてしまう
3.言葉をそのまま受け取ってしまい、行間を読めない
4.自分の思いや感情、考えを相手に伝えることが苦手
5.人の気持ちを汲み取ることが苦手
6.感情をコントロールできず爆発したり、無理に抑え込んでしまう
B.急な変化に弱い
1.急な予測不可能な変更に対応できなくパニックになってしまう
2.新しい場面や人に対応するのに時間がかかる
3.自分のやっていることを途中で妨げられると混乱してしまう
4.規則と秩序を重んじしすぎて臨機応変な対応ができない
C.問題解決が苦手
1.物事全体を把握することが苦手で、物事の細かい部分にとらわれすぎてしまう
2.自分の思い込みで判断してしまう
D.あいまいなことが苦手
1.物事に例外があることを受け入れることが苦手で、杓子定規にしか動けない
2.0か100で判断しやすい
E.不器用なことがある
1.手先や体の動きが不器用で、ものにぶつかったり食べこぼしが多い、細かい作業や運動が苦手
当院では専門医及び臨床心理士による問診や心理検査を受けていただき診断を確定します。
もし自閉ペクトラム障害(ASD)であると診断された場合は、苦手な部分を補い、得意な部分を伸ばしていく「自閉スペクトラム障害の方のためのリハビリテーション」を中心に治療を行っていきます。
もし自閉ペクトラム障害(ASD)であると診断された場合は、苦手な部分を補い、得意な部分を伸ばしていく「自閉スペクトラム障害の方のためのリハビリテーション」を中心に治療を行っていきます。
苦手なコミュニケーション力の向上や柔軟な思考力を身につけること、感情を上手にコントロールすることを目標に認知行動療法、社会技能訓練(SST)、表情訓練などを通じて、うまく日常生活や職場、学校に適応できるスキルを身に着けていきます。
仲間もでき、楽しみながらスキルが自然と身に付きます。
仲間もでき、楽しみながらスキルが自然と身に付きます。
